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ワクチンと定期健診 |

ワクチン・プログラムと定期健診 |
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●ワクチンで予防できる病気は、ぜひ予防しましょう。 ●ワクチンのとき、定期健診も受けると病気の早期発見にも 繋がります。
●犬の場合ワクチンは、大きくわけて混合ワクチンと狂犬病ワクチン の2種類に分かれます。 ●猫には3種類の混合ワクチンの他、白血病ワクチン、 エイズワクチンなどがあります。 その子の必要性に応じてワクチンプログラムを考えていきます。 |

【1】ワクチン・プログラム |
混合ワクチンについて |
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犬にも猫にも、命にかかわったり、後遺症が残ったりする怖い伝染病がいくつもあります。犬ではウイルス性(パルボ・ジステンバー・伝染性肝炎・アデノU・パラインフルエンザ・コロナ)と一部の細菌(レプトスピラ)の病気にワクチンが有効です。 猫では猫伝染性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症というウイルス性の病気に対する基本的な混合ワクチンがあります。
病気にかかってからでは、手遅れになったり、後遺症が残ったり、助かってもたくさんの費用がかかり、ワンちゃんもネコちゃんもつらい目にあいます。 社会化期に入院治療が続くと、性格にも悪い影響を及ぼします。 ワクチンでしっかり予防しましょう。 |
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基本的には、2ヶ月齢から1ヶ月おきに最低2〜3回続けて打ち、1年後に追加接種、 以後1(〜2)年ごとに追加接種します。 |

<子犬・子猫のとき複数回、続けて打つ理由>は? |
・母親からの移行抗体の量がそれぞれ異なりワクチンを打っても効かない時期があること。 ・それがなくなって感染のリスクが高まる時期が隣り合わせで、個体差が大きく予想しにくいこと。 ・一回きりのワクチンでは免疫刺激が弱く、十分な免疫状態になりにくいため。 ・12〜13週齢までは子犬・子猫の免疫器官の発達が不十分で、ワクチンに対する反応が弱い。
このため、同じワクチンを3〜4週間の間隔で複数回接種するのです。 |

狂犬病ワクチンについて |
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世界的に毎年たくさんの人と動物がこの病気で亡くなっています。 日本では、万一病気が入ってきたことを考え、90日齢を過ぎたすべての飼い犬に、 年一回の接種と登録を義務付けています。 迷子になったときや、周囲の人に怪我を負わせるなどの事故が起こったとき、 このワクチンが打ってあるか厳しく問われます。 特に海外へ一緒に旅行に行くときは絶対条件です。
狂犬病のワクチンは、混合ワクチンの接種が終わって1ヵ月後、4〜5ヶ月齢に接種するといいでしょう。 春に各地区に回ってくる集合注射で打ってもいいのですが、病院で打つこともできます。 |
猫白血病、猫エイズのワクチンについて |
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家の外に出かける子、家の中にもうすでに病気にかかっている子がいるご家庭では、 白血病やエイズのワクチンを打つ必要のある場合があります。 これらは必要に応じてワクチンを打つ回数や間隔、リスクや費用も異なるので、 病院にてご相談ください。 |

【2】定期健診 |
(1) 身体検査と先天異常チェック |
特に純血種では、遺伝性の疾患が出やすい傾向にあります。 生まれてすぐ発見されるものもあれば、ある程度年齢が過ぎてから発症するものもあります。 口蓋裂や臍ヘルニアのように、外見でわかるものや、心臓の奇形のように身体検査である程度発見されるもの、肝臓の異常血管のように血液その他の検査をしてはじめてわかるものなど様々ですが、 いずれにせよ、定期的な身体検査で早期発見し、処置を施すことでその後の合併症を抑え治療できるものがいくつもあります。 |

(2) 歯の生え変わりチェック |
特に小型犬では、乳歯から永久歯に生え変わるとき(3〜8ヶ月齢)に乳歯が抜けきらず、 残ってしまうことがあります。 乳歯が残ると、永久歯の位置がずれて噛み合わせが悪くなったり、 歯と歯の間に歯石がつきやすく早くから歯周病になったりして様々な悪い影響が出ます。 乳歯が抜けない以外の異常もあります。毎日の歯みがきで確認しておき、 不妊手術の時に、あわせて処置してしまうのがいいでしょう。 |

(3) 糞便検査;おなかの寄生虫(回虫等)、異常細菌チェック |
回虫・鞭虫・鉤虫など、たくさんの寄生虫がワンちゃん・ネコちゃんをねらっています。散歩でもらうこともありますが、お母さんから直接感染していることもあります。特に子犬・子猫の時は、寄生虫の被害も大きいので、ワクチンのときなどに定期的に検査し駆虫しましょう。 また、カンピロバクターなどの、下痢を起こす微生物も確認し、早めに処置ができます。 |

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当院では、ワクチン接種のときの検便は、無料で行っています。 ワクチンのときは、ウンチを忘れず持ってきてね! |

(4) 定期健診のススメ |
ワンちゃん・ネコちゃんは、人間よりはるかに早く年をとります。 年をとれば、ガンや心臓病や腎臓病、関節の病気など、たくさんの病気にかかりやすくなります。 こうした老齢疾患の多くは、治療で完治することは困難ですが、早期発見・早期治療すれば進行を遅らせ、いい状態で長く生きることができます。 8歳を過ぎたら、年一回の定期検診(ドッグ・ドッグ/キャット・ドッグ)をおすすめします。 検診の内容は、その子の年齢と必要性、飼い主様のご希望に応じて以下の項目から組み合わせていきます。 |

組み合わせ項目 |
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問診・視診・身体検査 尿/便検査 血液検査 レントゲン検査 エコー検査(腹部と心臓) 心電図検査 その他、必要に応じて特殊検査(ホルモンの定量など)を追加していきます。 |

接種後に |
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ワクチンは、効果が出るまで10日から〜2週間ぐらいかかります。 特に初回のワクチンでは、反応が弱く遅いので、免疫ができるまでの間は、 不特定多数・病気の子との接触は避けましょう。
注射した日は、激しい運動・シャンプーなど負担のかかることは止めましょう。 ワクチンは、まれですが接種反応(副作用)が出ることがあります。
特に接種後2時間はワンちゃん・ネコちゃんの様子を観察し、顔や目がはれたり、 呼吸が苦しくなったり、元気や食欲がなくなったりといった異常を見つけたら、 すぐに当院にご連絡ください。 |


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○13:30〜17:00は検査・手術・予約診療(いずれも要予約)です。 ○上記以外に、学会・セミナー等で臨時休診することがあります。 ○急患の場合は先にお電話ください。
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